外国人旅行者受入調査結果詳細情報
インバウンド カフェ」会員様限定企画!
外国人旅行者受入調査結果(宿泊施設対象分)詳細情報
昨年「インバウンドカフェ」一般ページのトピックスでもご紹介した「外国人旅行者受け入れについての調査結果レポート」に関し、本年は会員の皆様限定の更に詳細なレポートを作成し、定期的に会員ページで公開してまいります。
会員の皆様のインバウンド促進に、少しでもお役に立てましたら幸いです。
◆◇外国人旅行者受け入れについての調査概要(宿泊施設のみ)◇◆
・調査目的:国内の旅館・ホテルなどの宿泊施設を対象に、外国人旅行客の受け入れ態勢についての調査を行い、現状の実態や今後の課題を明らかにすること
・調査地域:全国
・調査対象者:宿泊施設の運営責任者若しくは外国人旅行者受け入れ責任者
・調査方法:質問紙を用いた郵送による自記式調査
・回収状況:施設= 発送数3,000件、回収数 828件(有効回答数 817件)
……回収率(有効) 27.2%
・施設プロフィール:
<業態> <客室数>
|
実数 |
(%) |
|
実数 |
(%) |
|
全 体 |
817 |
100.0 |
全 体 |
817 |
100.0 |
|
旅館 |
479 |
58.6 |
10室未満 |
143 |
17.5 |
|
リゾートホテル |
70 |
8.6 |
10室以上~30室未満 |
253 |
31.0 |
|
ビジネスホテル |
171 |
20.9 |
30室以上~50室未満 |
128 |
15.7 |
|
シティホテル |
43 |
5.3 |
50室以上~100室未満 |
187 |
22.9 |
|
その他の宿泊施設 |
52 |
6.4 |
100室以上 |
102 |
12.5 |
|
無回答 |
2 |
0.2 |
無回答 |
4 |
0.5 |
|
平均 |
44.1室 |
・調査実施期間 :2010年(平成22年)1月8日~2月1日
◆◇調査結果のまとめ◇◆
第1弾(平成23年1月発表)
『全国74.7%の宿泊施設が外国人旅行者を受け入れています!』
≪過去1年間(平成21年1月~12月)の外国人旅行者受け入れの有無≫
外国人が宿泊した率は、ホテルほど、また施設規模が大きいほど大きくなる。
・つまり現在のところはまだ、ホテルを利用する外国人の方が小規模旅館を利用するよりも多い傾向はある。 → 逆に言えば小規模旅館は今後外国人客を増やす余地が残っているとも言えるだろう。
『平均606名の外国人が宿泊!』
≪外国人宿泊客数関係統計≫
・国際観光旅館・ホテルの方が、その他よりも平均宿泊人数は多い。
・一方全宿泊客に占める外国人客の割合は、その他の旅館・ホテルの方が多い。
・また外国人宿泊客に占める個人旅行客(FIT)の割合は、その他の旅館・ホテルの方が1割以上多い。
・東アジア諸国・地域からの宿泊客は、国際観光旅館・ホテルにより多く宿泊しているが、米国からの宿泊客はその他の旅館・ホテルにより多く泊まる傾向が見られる。
~ ワンポイントアドバイス ~
『外国人を受け入れたことがない(または、外国人があまり泊まらない)宿泊施設様は、まずは全宿泊客数の5%を目指して、外国人個人旅行者集客を試みてはいかがでしょうか』
(宿泊施設のタイプ・規模に関わらず外国人個人旅行者の獲得は可能です。当協会では、外国人個人旅行者の「集客」から「おもてなし」まで、できるだけ費用をかけない方法をご紹介しております。お気軽にご相談ください。)
第2弾(平成23年2月発表)
『外国人旅行者を受け入れている全国宿泊施設のおよそ7割が直接予約を受けています!』
≪予約受付経路について≫(複数回答可)
・予約受付経路では直接受付の割合が非常に大きい(全施設の7割近くが直接予約を受けている)
・エージェントからの集客が多いと思われる国際観光旅館・ホテルでも、直接予約が日本の旅行エージェントを通しての予約よりも多くなっている。
・更にその他の宿泊施設では、直接予約の割合が圧倒的に多い。
・海外のインターネット予約専業事業者経由の予約は現状少ないが、それだけに今後の伸びが期待される。
『台湾・韓国の旅行会社と協力関係にある施設が多い』
≪協力関係のある海外の旅行会社の国別割合について≫(複数回答可)
・海外の旅行会社と協力関係のある宿泊施設の内、国際観光旅館・ホテルおよびその他の宿泊施設共に台湾、韓国との間で協力関係がある施設が多い。
・来日外客の人数から比較して、米国の旅行会社との協力関係が希薄であり、今後の伸びが期待される。
『語学堪能なスタッフが十分にいる施設は少ない』
≪外国語対応スタッフ数≫(外国人スタッフを含む)
・外国語対応スタッフ数は、英語に関して全国の施設の平均でA「責任者としての対応が充分できる人」が1名、B「基本的な案内や簡単なコミュニケーションができる人」が2.5名となった。
・国際観光旅館・ホテルだけに絞ってみると、Aは1.4名、Bが3.2名と増えるが、それでも高い英語力のある人は平均で2名もいないことになる。
・中国語・韓国語においては、国際観光旅館・ホテルか否かに係らず、基本的な案内や簡単なコミュニケーションができる人が1施設において1名もいないのが現状である。
~ ワンポイントアドバイス ~
『外国人観光客を受け入れる場合、直接予約に対する対策を事前に取っておくとスムーズな対応が可能です。また外国のお客様を受け入れる場合に必ずしも高い語学力を持つスタッフが必須ではないことも、上述の調査結果から読み取ることができます』
(当協会発行の「これなら使える!外国人旅行者 実践おもてなし完全パック」では、外国からのお客様のお問合せや直接予約に対し、スムーズな対応をお手伝いする書式集や、できるだけ簡単な英語表現で意思の疎通を図る方法を提案させていただいております。)
第3弾(平成23年4月発表)
『外国人宿泊客のための設備・サービスで対応と自己評価が高いのは、カード決済・館内外国語標識・ロビーでのインターネット接続です』
≪外国人宿泊客向け設備・サービスの実施状況とその評価≫(複数回答可)
・設備・サービスで実施が進んでいるのは、クレジットカード決済・ロビーでのインターネット接続の提供・館内の外国語標識であり、それぞれに「やってよかった」という自己評価も高い。
・国際観光旅館・ホテルが「客室でのインターネット接続回線の提供」を除いて、ほとんどの項目で実施状況と自己評価がより高くなっている(より積極的に実施している)。
設問にあるサービスは外国人対応の宿泊施設としてきわめてベーシックなものであり、さらに充実を図ることが望まれる。 |
『対応言語は圧倒的に英語が普及している』
≪館内表示やサービスツールでの対応言語≫(複数回答可)(%)
・館内標識の英語対応は、国際観光旅館・ホテルで50%を超え、その他の宿泊施設でも25%が対応している。
・国際観光旅館・ホテルでは、ホームページ・施設案内パンフレット・風呂とトイレの利用案内などの英語翻訳対応も進んでいる。
・中国語繁体字・中国語簡体字・韓国語への対応はまだわずかである。
~ ワンポイントアドバイス ~
『外国人旅行者は現金を持ち歩くことを好まないので、できればクレジットカード決済の対応をしたいところです。難しい場合は近隣で外国のクレジットカードが使えるATMを教えてあげると喜ばれます。館内表示・ホームページ・各種案内書の対応はまず英語から。その後お客様の国籍によって、対応する言語を増やしていきましょう』
(当協会発行の「これなら使える!外国人旅行者 実践おもてなし完全パック」では、外国からのお客様用に「館内案内」「ホームページ」「館内サイン」等の見本を英語でご用意しております。是非ご活用ください)